沼田英治の
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2021年3月に37年間の大学教員生活を終え、定年退職しました。少年のころ、ウルトラセブンを見ていたら、セブンが危機に陥った時にカプセルから現れる怪獣がいました。必要なくなるとカプセルに戻ります。これからわたしは若い人たちの活躍を邪魔することなく、静かに生きていこうと思いますが、ご要望があればたまにはカプセルから出て戦いたいと思います。
このように書いて、ウェブサイトを開設しましたが、このたび縁あって再び大学教員として働くことになりました。しばらくはカプセルの外で戦うことになります。これからは文理融合研究の推進が仕事になります。
ニュース
昆虫の光周性の総説
2024年5月10日
昆虫の光周性の総説を出版しました。
沼田英治 (2024) 昆虫の光周性と概日時計 時間生物学 30: 13-21.
昆虫の休眠の本
2024年3月15日
昆虫の休眠の本を出版しました。後藤慎介さんと2人で翻訳しました。
『昆虫の休眠』デビッド・L・デンリンガー(著)沼田英治 、後藤慎介(訳)京都大学学術出版会
https://www.kyoto-up.or.jp/books/9784814005093.html
性淘汰の本
2023年11月20日
性淘汰の本を出版しました。遠藤淳さんと2人で翻訳しました。
『なぜオスとメスは違うのか 性淘汰の科学』マーリーン・ズック、リー・W・シモンズ(著)沼田英治 (監訳)遠藤淳 (訳)大修館書店
https://www.taishukan.co.jp/book/b632178.html
昆虫の時間生物学の本
2023年4月20日
昆虫の時間生物学の本を出版しました。富岡憲治さんと一緒に編集し、わたしも2章執筆しました。
Numata, H. and Tomioka, K. (eds.) (2023) Insect Chronobiology. Springer.
昆虫休眠の総説
2023年1月24日
年一世代以下の生活史を持つ昆虫の休眠についての総説を発表しました。南九州大学の新谷喜紀さんと共著です。
Numata, H. and Shintani, Y. (2023) Diapause in univoltine and semivoltine life cycles. Annual Review of Entomology 68:257-276.
https://www.annualreviews.org/doi/full/10.1146/annurev-ento-120220-101047
略歴
高校
1971年4月 - 1974年3月
大阪府立豊中高等学校
大学
1974年4月 - 1978年3月
京都大学理学部
大学院
1978年4月 - 1984年3月
京都大学大学院理学研究科動物学専攻修士課程、博士課程
大学教員
1984年4月 - 2009年9月
大阪市立大学理学部助手、講師、助教授、教授
2009年10月 - 2021年3月
京都大学大学院理学研究科教授
2022年10月 - 2024年3月
京都大学人と社会の未来研究院特定教授
2024年4月-
京都大学学術研究展開センター特定教授
学位
1984年7月
理学博士(京都大学)
研究
おもに昆虫を対象に、動物がどのような季節に、あるいはどのような時間に決まった活動を行うのか、そしてそれはどのようなしくみでもたらされるのかを明らかにし、野外でどのような意義があるのか議論することを目的として研究してきました。
著書・訳書
これまでの主な著書
『生きものは昼夜をよむ 光周性のふしぎ』 岩波ジュニア新書 2000年 沼田英治(著)
『時間生物学の基礎』 裳華房 2003年 富岡憲治・沼田英治・井上愼一(著)
『都会にすむセミたち 温暖化の影響?』 海游舎 2007年 沼田英治・初宿成彦(著)
『昆虫の時計―分子から野外まで―』 北隆館 2014年 沼田英治(編著)
『クマゼミから温暖化を考える』 岩波ジュニア新書 2016年 沼田英治(著)
これまでの主な訳書
『マゴットセラピー ウジを使った創傷治療』 大阪公立大学共同出版会 2006年 W. Fleischmann, M. Grassberger(著)沼田英治・三井秀也(訳)
『動物生理学 環境への適応』 東京大学出版会 2007年 K. Schmidt-Nielsen(著) 沼田英治・中嶋康裕(監訳)
『サイエンス超簡潔講座 動物行動学』 ニュートンプレス 2021年 T.D. Wyatt(著) 青山薫(訳) 沼田英治(監訳)
『なぜオスとメスは違うのか 性淘汰の科学』大修館書店 2023年 M. Zuk, L.W. Simmons(著) 遠藤淳(訳) 沼田英治(監訳)
『昆虫の休眠』京都大学学術出版会 2024年 D.L. Denlinger(著) 沼田英治・後藤慎介(訳)
写真
カメラ少年だった高校生の時以来、写真は趣味です。近年はデジタル一眼レフカメラで、おもに虫や鳥の写真を撮っています。